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武士の一分

2006-12-19-Tue-16:29
卒論完成でほっと一息のクサフカです。
今日は『武士の一分』を見に行ってきました。






主役の力というものを感じる映画。
なかなか面白い映画でした。オーソドックスなお話だけど単調なイメージはなく上映中に退屈になることもありませんでした。

ただ、気になる点が2点。
1点は、敵役と一部のサブキャラクターのキャラクターの描写が弱い点。これが弱いせいでお話の展開のなかでにわかに合点がいかないところが生じてしまってます。それゆえに見る側と作品世界の間に理解の差みたいなものが生まれ、微妙な距離感を作り出しています。

もう1点は、木村拓哉の演技と作品世界の乖離感です。
彼の演技は一言で言えば「軽い」んでが。先日見た「サムライ・フィクション」もそうなんですが、俺自身はこういった軽さは否定していません。やっぱり人間生きている以上、冗談や軽口を叩いたりしますし、とんでもないオッチョコチョイをしてしまう事もあります。そういう現実を演技として魅せるのも一つの方法だと思います。

特に根拠はないんですが、木村拓哉という役者はそういった演技を最も得意としているように思います。それが彼の独自性であり味となっています。そして、周りのベテランの役者さんも、これに併せた演技を作品中に行っています。これは凄いですよね。「演技を自由に変えられる」という一種のプロ魂を見た気分でした。ただ残念なのが、山田洋次監督のカッチリした映画の世界観には不釣合いだったんですよね。その結果、若い人が見るには少々、堅苦しすぎて、年寄りが見るにはちょっと軽いという作品になってしまいました。これはどちらが悪いというものではなく不運としか言いようがないですよねぇ。

まぁ、その分をさっぴいても主役まわりの細かい感情の表現とか、殺陣シーンのリアリティ。そして秀逸なるお話の展開など見どころは結構あるので、お金を払って見る価値はありますよ。

COMMENT



2006-12-19-Tue-19:49
武士の一分に因んで先日ある番組を見たんですけど彼はもっとも台本に忠実した演技をしてるらしいです。
それに以前彼が出たドラマ中のセリフだった「ぶっちゃけ」とか「メイビー」とかもアドリブじゃなくセリフ通りしゃべっただけだと聞きました。
武士の一分のセリフを軽く感じたのならそれはあくまで山田洋次監督の演出じゃないですかね。

2006-12-19-Tue-22:29
まーさんこんにちわ。

>武士の一分に因んで先日ある番組を見たんですけど彼はもっとも台本に忠実した演技をしてるらしいです。

へぇ、そうだったんですか!?
あまりにも木村拓哉らしい演技だったもんで、彼が彼なりにアレンジしたもんだと思ってましたよ。

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武士の一分

武士の一分『武士の一分』(ぶしのいちぶん)は、2006年の日本映画。原作は時代小説『盲目剣谺返し』(『隠し剣秋風抄』藤沢周平作)。監督の山田洋次の『時代劇三部作』(『たそがれ清兵衛』・『隠し剣 鬼の爪』)の第3作目(完結)である。興行収入は40
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